首里城復興を願って!世界遺産・琉球王国のグスク及び関連遺産群:首里城跡

2020 年 3 月 12 日

(黒田長政)

「父上、あっという間に令和二年も3月ですな。」

(黒田官兵衛)

「まったく、それもこれも作者のペースが遅いからじゃよ。折角ワシが県内のひな祭りの名所でも案内しようかと思っておったのに、3月3日も過ぎてしまったわい。ところで、本日のお題は何じゃ?」

(黒田長政)

「今年の目標・・・・というのは今更な感がございますが、今年にかける夢・・・・というのはどうでございましょう?」

 

※琉球王国時代以来の異国情緒あふれる沖縄※

(黒田官兵衛)

「おっ!実はあるんじゃよ。」

(黒田長政)

「それはそれは・・・・何でございましょう?」

 

※世界遺産:琉球王国のグスク及び関連遺産群の一つ、座喜味城跡※

(黒田官兵衛)

「実は、昨年のことなんじゃが、ワシにとっては痛恨事があったのじゃ。令和二年10月22日。皇居で、めでたいめでたい即位礼正殿の儀が行われたまさに当日。ワシは琉球の首里城・正殿を訪問していた。首里城跡といえば、『琉球王国のグスク及び関連遺産群』として、世界遺産にもなっている大切な場所じゃ。かつて、中華帝国への冊封体制と中継貿易で栄えた琉球王国の栄華に思いを馳せたワシであったが、何と、それから10日も経たぬ10月31日に、正殿をはじめとする多くの建物が火災で炎上してしまったのじゃ。」

(黒田長政)

「何とも心の痛む事件でございます。」

 

※首里城正殿※

(黒田官兵衛)

「今後、様々な復旧の方策が採られると思うが、首里城正殿の在りし日に遡ってご紹介をしたいのじゃ。」

 

(黒田長政)

「それは良いお考え。それでは早速、琉球・那覇へ!」

 

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※那覇空港※

(黒田長政)

「さあ、やって参りましたぞ、那覇空港!」

 

※ゆいモノレール※

(黒田官兵衛)

「ここは昨年浦添まで延伸されたという、ゆいモノレールに乗ろう!」

※ゆいモノレールから見た首里城跡※

(黒田長政)

「おお、見えてまいりましたぞ!これが首里城ですな!」

 

※広大な首里城跡※

(黒田官兵衛)

「コホン。首里城跡は、沖縄県那覇市首里金城町にあった沖縄県内最大規模の琉球王朝の王城じゃ。」

 

(黒田長政)

「首里の地は、琉球貿易の拠点であった那覇港を見下ろす場所で、首里城跡は現在、首里城公園として一般公開されています。」

 

※沖縄戦の遺構※

(黒田官兵衛)

「首里城は何度も火災で焼失しており、令和の火災以前には、太平洋戦争末期の沖縄戦で焼失しておる。その後、1960~1990年代にかけて、正殿や守礼門といった建物が少しずつ復元されていったのじゃ。」

 

※守礼門※

(黒田長政)

「これが有名な守礼門ですね。沖縄戦で正殿を含む殆んどの建造物を失った首里城に於いて、比較的早い1950年代に復元された為、長い間戦後の首里城跡の顔でした。」

 

※園比屋武御嶽石門※

(黒田官兵衛)

「こちらは、首里城歓会門と守礼門との間にある園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)。」

(黒田長政)

「園比屋武御嶽(そのひゃんうたき)は琉球国王が各地を巡航する旅に出る際必ず拝礼した聖地でした。沖縄戦の戦禍によって正殿などとともに荒廃しましたが、後に修復作業が行われました。園比屋武御嶽石門は1972年にあらためて国の重要文化財に指定され、2000年11月首里城跡などとともに、琉球王国のグスク及び関連遺産群としてユネスコの世界遺産(文化遺産)にも登録されています。」

 

※歓会門※

(黒田官兵衛)

「こちらは歓会門じゃ。」

 

※歓会門を守るシーサー像※

(黒田長政)

「琉球王朝の王城らしく、立派な対のシーサー像が守っていますぞ!」

 

※木曳門※

(黒田官兵衛)

「こちらは木曳門で、現在はバリアフリールートになっているそうじゃ。」

 

 

※瑞泉門※

(黒田長政)

「こちらにそびえ立つのが瑞泉門でございますな。」

 

※日時計※

(黒田官兵衛)

「漏刻門。まさに時を告げていた門じゃ。門の上には水時計(漏刻)と、日時計が設置されていて、時を刻んでいたそうじゃ。」

 

※漏刻門※

(黒田長政)

「この漏刻門では、どんな貴人でも籠から降りたそうでございます。さあ、父上も偉そうにせずに、籠から一度降りてくだされ・・・。」

 

※廣福門※

(黒田官兵衛)

「やかましい!さあ、気を取り直して・・・。こちらは廣福門じゃ。」

(黒田長政)

「福を広める門という意味だそうです。実に良い名前でございますな。」

 

※系図座・用物座※

(黒田官兵衛)

「この建物は系図座・用物座じゃ。現在は休憩所になっておる。系図座は、家系図や歴史書の管理、用物座は物品や貢物の管理をした役所じゃ。」

 

 

※奉神門※

(黒田長政)

「こちらは奉神門。中国の長安や洛陽、紫禁城などといった宮城を彷彿させる荘厳さですな。」

 

※南殿※

(黒田官兵衛)

「奉神門を抜けて右側に見えてくるのが、南殿と番所じゃ。」

 

※南殿内部は和風の作りとなっている※

(黒田長政)

「番所は役人たちが詰めた建物であり、南殿は薩摩藩からの交渉や儀式に使われたようで、日本家屋風の建築になっています。」

 

※2000年の沖縄サミットの晩餐会場となった北殿※

(黒田官兵衛)

「こちらは北殿となる。」

(黒田長政)

「こちらも王府の行政庁の建物でしたが、それ以上に有名なのは、この復元建物が2000年の沖縄サミットの晩餐会場で用いられたということでしょうか。」

※首里城正殿※

(黒田官兵衛)

「さあ、ここがお待ちかねの首里城正殿!見よ、朱塗りの建物が美しいであろう?」

(黒田長政)

「はい。戦前は正殿などが旧国宝に指定されていましたが、1945年の沖縄戦と戦後の琉球大学建設により完全に破壊され、わずかに城壁や建物の基礎などの一部が残っていました。1980年代前半の琉球大学の西原町への移転にともない、本格的な復元は1980年代末から行われ、1992年に、正殿などが旧来の遺構を埋め戻す形で復元されました。」

 

※世界遺産・琉球王国のグスク及び関連遺産群:首里城跡と共に指定された中城城跡※

(黒田官兵衛)

「1993年に放送されたNHK大河ドラマ『琉球の風』の舞台にもなったのじゃ。その後、2000年12月、『琉球王国のグスク及び関連遺産群』の構成資産の一つ、『首里城跡』として世界遺産にも登録されたのじゃ。万歳!」

 

※王の座所※

(黒田長政)

「こちらは、中華帝国の玉座を彷彿させる、王の座所でございますな。」

 

※王の冠※

(黒田官兵衛)

「まさに豪華絢爛の一語に尽きるわい。太閤様(豊臣秀吉)の聚楽第や伏見城もかくや・・・という荘厳さじゃ。」

 

※東のアザナ※

(黒田長政)

「さて、正殿の背後、ここは東のアザナと呼ばれる高台。展望台になっており、絶景が楽しめます。」

 

(黒田官兵衛)

「琉球王朝の王府・首里城跡は、交易で栄えた琉球王朝の極盛期を偲ぶことができる素晴らしい場所であり、世界遺産に相応しい文化財じゃ。」

(黒田長政)

「正殿以下、多くの復元建物が焼失したのは誠に残念ですが、琉球のアイデンティティー、オール沖縄の象徴として、今一度その美しい姿を我々に再び見せてくれることでございましょう・・・・。」